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ウェブテックスとは

パルプにラテックス樹脂を含浸(しみ込ませる)させ、一般の紙とは違って、皮革の風合いのある、擬革紙と呼ばれる特殊紙です。ラテックス樹脂を含浸させることにより、水に強く、引裂き、引っ張り、屈曲、 紙層間剥離強度等の機能を付加して、幅広い用途に使用できるよう設計されています。品質は用途に応じて確立されており、一般品から高級品まで幅広い品質特性を持った特殊紙です。「Webtex(ウェブテックス)」は、株式会社寺澤の登録商標(ブランド)となっております。

 

 

ウェブテックスの用途

皮革の代替品として開発された紙であり、特に皮革関連分野に多く使用されています。また、それぞれの用途・使用方法により、厚み・強度特性を対応させ、ご提供致しております。 具体例としては以下のものがあります。

 

履物関連

特長:革靴・スポーツシューズ゙・高級スリッパ・サンダル等の中底材料、高級革靴踵芯材用に使用されています。
過去、革靴の芯材料としては天然の革を使用していましたが、革のデメリットとして、生産量が不安定・規格品となっていない(裁断効率が悪い)・革の場所(頭・背・腹・尻等)により品質が違うということがあり、このデメリットを解消した画期的な素材です。擬革紙と呼ばれる所以です。

 

鞄の芯材

特長:紳士用ビジネスバッグ・婦人用ハンドバッグ・高級財布、ケース等の芯材料に使用されています。
過去、バッグやケース等の芯材にはボール紙が使用されており、雨など水に濡れると紙がふやけて型崩れの原因となっていました。現在でも廉価なバッグ等にはボール紙が使用されていますが、高級バッグ等には水に強く、型崩れのしない素材としてウェブテックスが使用されています。

 

ジーンズラベル

特長:過去、ジーンズラベルには革が使用されていましたが、擬革紙が開発されるとその代替品として大量に使用されるようになりました。水に強く、印刷適性良好な素材として、コストも安く、加工しやすいというメリットと他に競合品もなくジーンズラベル素材としての地位を確立してきました。
現在では、ファッションの多様化、差別化、ジーンズのストンウォッシュ加工等でさまざまな素材が開発され、当時の数量と比較すると使用量は少なくなっていますが、素材特性は健在です。

 

内装建材裏打ち材

特長:建築内装材料の裏紙材料として使用されています。紙層間剥離強度が強く、接着性もよく、内装材料加工時の加工効率性、施工性を高める素材として使用されています。

 

文具・装丁

特長:表面に革染め加工、エンボス(型押し)加工を施し、表面素材として使用されています。ノート、手帳、メニュー等の表紙材料、また本革システム手帳、高級バインダー芯材料としても使用されています。

 

その他

特長:その他の用途としては、砥石用パッキン、レザークラフト素材、カレンダー、高級ショッピングバッグ等幅広く使用されています。

ユーザー様が現在使用されている素材の代替品として、加工効率、機能性等を向上できる可能性が思わぬところに隠れている素材であり、その意味では用途が無限に広がっていく素材です。

 

品種について

紙質の硬軟、色、強度等用途に合わせた品種構成となっています。

 

437シリーズ

特長:強度特性は最も高く、また耐水性は高く、強くしなやかで皮革の風合いを持っています。(厚み:0.4mm・0.6mm・0.9mm)高級バッグ・靴踵芯・ジーンズラベル・パッキン等に使用されています。

FSシリーズ

特長:紙に腰があり、耐水性も高く、成型性があります。(厚み:0.4mm・0.6mm・0.8mm)靴中底材・鞄の胴芯等に使用されています。

Fiberシリーズ

特長:品質は#437シリーズに近く、しなやかで強度特性も高い商品です。色は黒と白の2色があり、コバの見える製品の芯材として表面材との色合わせ的な用途として使用されます。(厚み:0.4mm・0.6mm・0.8mm・1.0mm)